仏教の目的は、修行によって煩悩を断ち切り、悟りを開く事です。
実際に修行によって悟った人は何人いるのでしょうか?
実はたった1人しかいないんです。
その人物の名はシャカ、インドの王族の王子として生まれました。
別名;釈尊(シャクソン)とも呼びますが、その由来は、、、
シャカ族の王子 → 釈迦族の尊い人 → 釈尊
という成り立ちです。
この世で悟りを得たのは、釈尊たった1人です。釈尊はブッダ(悟った人)となり、仏教が広まっていきます。
シャカが生きた時代は今から約2500年前です。当時のインドはカースト制度が強く根付いていていました。
カースト制度とはインドの階級制度で、4つの階級に分けられています。
階級が高い順に、
バラモン(司祭)
クシャトリア(王族、武士)
ヴァイシャ(平民)
シュードラ(奴隷)
に分かれておりそれ以下の身分の者は、アチュート(人間扱いされない人たち)と呼ばれていました。
シャカは王族なのでクシャトリアの階級だったと言われています。
カーストは親から子供へ受け継がれるので、変えることはできません。他の階級との結婚も認められておらず、下の階級は飢えや病気などが蔓延し、死と隣り合わせの生活をしている人がたくさんいました。
王子として生まれたシャカは、29歳まで城から出る事なく何不自由なく暮らしていました。城の外には病人や死人が転がっていましたが、王子であるシャカの周りは健康な人が囲み、城外の世界を見る事なく暮らしていました。
ところがある日、初めて城の外に出たシャカは、老人、病人、死人という存在を一度に知り衝撃を受けました。そして自分もいつかこうなると初めて知ったシャカは、絶望しました。
そして次にシャカが見たものは出家者という存在でした。絶望していたシャカの目に、出家者の姿は、あまりにも輝いて見えました。迷いがないその姿に「自分の生きる道はこれだ」と確信したそうです。
世の中のリアルを一気に見たあとに、出家者の存在を知り、自らも出家されました。
ここから、後のブッダとなるシャカの修行の旅が始まります。
シャカは出家後6年間、山で様々な苦行をされました。しかし、苦行では苦しみの原因を解決できないと気づき、山をおりました。
苦行をやめ、ブッダガヤという場所で木の下に座り、瞑想を始めました。
この時シャカは、悟りを開くまで瞑想をやめないという「不退転」の覚悟決めました。
※不退転・・・退転しない。何があっても退かない。
そしてついに悟りを開き、ブッダ(真実に目覚めたもの)になりました。
結論から言うと、シャカはアミダの弟子です。
シャカはインドに実在した人物で、アミダは仏です。
この世で悟りを得た唯一の人間であるシャカ、彼がアミダの存在を人間に教えたのです。
宇宙にはアミダ以外にも仏がたくさんいます。ビルシャナ仏、大日如来、薬師如来などです。