【7つの布施】なぜ月にウサギがいるのか?

【7つの布施】なぜ月にウサギがいるのか?

なぜ月にはウサギがいると言われるのでしょう。

日本では昔から、「月には兎がいて、餅をついている」と言われています。

月の欠けたり満ちたりする特徴は生命力を感じ、縁起の良いものとして親しまれてきました。

十五夜には中秋の名月を見ながらお団子を食べる風習もありますね。

ウサギのように見える部分は、月の影の模様です。なぜウサギと言われるようになったのでしょう。

その由来となる、例え話を紹介します。

 

僧侶と3匹の動物

 

ある日、1人の年老いた僧侶が山で倒れていました。

偶然通りかかったのは3匹の動物、ウサギ、キツネ、サルでした。

この3匹は相談し、僧侶を助ける事にしました。

「まず食べるものを集めよう」という事になり、3匹はそれぞれ食料を取りに行きました。

キツネは川で魚を捕まえ、サルは木の実をとってきました。しかし、ウサギは何も見つかりませんでした。

僧侶を助けたいのに食料が見つからなかったウサギは、あることを思いつきました。それは、自分の体を捧げる事です。

「私の体が焼けたら肉を食べ、修行を続けてください」ウサギは僧侶に言いました。

そして迷う事なく火の中に飛び込もうとしたその時、年老いた僧侶は帝釈天へと姿を変えました。

※帝釈天とは仏教の守護神です。

 

年老いた僧侶のふりをして3匹を試していた帝釈天は、ウサギの固い決意に感動しました。

帝釈天はウサギを褒め、ウサギの慈悲行を世界中に知らしめる為に、月に大きなウサギの絵を描きました。

 

 

お布施とは

 

ウサギは布施をする食料が見つかりませんでした。しかし、少しでも仏法に貢献したいと考え、自身の命を捧げようとしました。

なかなか真似できるものではありませんね。

 

そんな中、私たちでもできそうな布施があります。

無財の七施(むざいのしちせ)・・・布施をする財がなくてもできる七つの布施

 

眼施(げんせ)→優しい眼差しで人と接する、眼による布施

和顔施(わげんせ)→和やかな顔で人と接する、顔による布施

愛語施(あいごせ)→愛のある言葉を語る、言葉による布施

身施(しんせ)→身体で人を助ける、体を使うことによる布施

心施(しんせ)→思いやりの心を持つ、心くばりによる布施

床座施(しょうざせ)→席や地位を次に譲る、場所を譲る布施

房舎施(ぼうじゃせ)→自宅に人を迎え入れる、雨宿りなど助け合いの布施

 

これらの布施なら、私たちにもできそうですね。3匹の動物のように仲良く暮らすにはお互いを助け合うことが重要かもしれません。

日々の生活の中で、怒りや嫉妬の心が生まれた時は、7つの布施を思い出してみるのも良いかもしれません。

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