【仏壇に刺身はOK?】お坊さんって肉食べていいの?

【仏壇に刺身はOK?】お坊さんって肉食べていいの?

菜食主義じゃなくてOK?

こんにちは、一寺五厘です。

今回は「お坊さんって肉食べていいの?」という疑問について調べてみました。
(この記事に関しては浄土真宗の場合で記載しています。)

浄土真宗は「ベジタリアンでなければならない」という制限はありません。ではなぜお坊さんが肉を食べると気になるのかというと、仏教には「不殺生戒」という戒律があるからです。これは「生き物を故意に殺してはならない」というものです。つまり食べる事を禁止されている訳ではないという事です。(肉を食べない僧侶もいます)

「え、肉を食べるなら命を奪ってるじゃん」と思うかもしれませんが。仏教的に肉食自体は禁止されていません。

インドのお釈迦様も肉を食べていたそうですが、食べていい肉とダメな肉のルールがありました。先ほど述べた不殺生戒を守るために、まず生き物を殺せませんし、同時に自分が食べるために殺された肉も食べることはできません。
ではどうやって肉を食べるかというと、托鉢というシステムによって人々の食べ残しを集めて食べていました。僧侶のために作った肉料理ではなく、誰かが残したものを少しずつもらって歩き、その肉を食べます。

仏壇にお刺身お供えしていい?

肉食が禁止されてないなら、仏壇にお刺身をお供えしてもいいのでは? 気になって調べてみると、仏壇に生の魚はあまりお供えしないようです。通常は、米やお菓子、果物などがポピュラーですが、その理由はあるのでしょうか。

基本的に仏壇や内陣(お寺の仏像が安置されている部分)は浄土をイメージしているそうです。お香を焚くのも、浄土の世界のかぐわしい香りをイメージしているからです。魚のお刺身も、新鮮なうちはシズル感があって美味しそうですが、時間が経つと腐ってしまい異臭がしてきてしまいます。浄土のイメージにそぐわない、悪臭を放つものは供えてはならないという事が「教行信証」に書かれていましたので紹介いたします。

伊蘭林(いらんりん)の方四十由旬(ほうしじゅうゆじゅん)ならんに、一科(いっか)の牛頭栴檀(ごずせんだん)あり。根芽(こんげ)ありといへどもなほいまだ土(つち)を出(い)でざるに、その伊蘭林(いらんりん)ただ臭(くさ)くして香(こう)ばしきことなし。もしその華菓(けか)を噉(だん)することあらば、狂(きょう)を発(ほっ)して死(し)せん。後(のち)の時(とき)に栴檀(せんだん)の根芽(こんげ)やうやく生長(しょうちょう)して、わづかに樹(き)にならんとす。香気昌盛(こうけしょうじょう)にして、つひによくこの林(はやし)を改変(かいへん)してあまねくみな香美(こうみ)ならしむ。衆生(しゅじょう)見るものみな希有(けう)の心(しん)を生(しょう)ぜんがごとし(註160)

見た事ない文字がたくさん出てきますね。。
伊蘭林とはインドの植物の一種で、強い悪臭を放つ植物のことです。臭いものは人間の汚れなどを表してしまいます。浄土をイメージするお仏壇にはそぐわないでしょう。

牛頭栴檀とは白檀のことです。インドの摩羅耶山(牛頭山)に産するといわれる香木の一種で、最も香り高いとされています。
わずが一本の牛頭栴檀の樹が四十由旬四方(とても長い距離)の伊蘭林をかぐわしい林に変えたと書かれています。めっちゃいい匂いですね。

ここでは念仏をする事の素晴らしさが例えられています。
一本のいい香りが何本もの臭い香りをかき消したように、一声の念仏の功徳が衆生の数限りない重い罪を、すべて断つことができる
と説かれています。

浄土を表す荘厳(仏壇の飾り付け)はにおいが強いものより、かぐわしい香りのものが好ましいです。また、お供えをしてありがたみを味わったら、その日のうちに頂くのが良いと思います。

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